M.A.T.
Multi Additive Technology
剛性が高いフレーム構造と複数の成形技術を搭載した汎用機です
3種の異なるプリンターヘッドで、押出成形からグリーン加工までをオールインワンで行うことを可能にした3Dプリンタです。
M.A.T.のFFFヘッドは、金属またはセラミックスの専用フィラメントを使用し、独自開発のオリジナル水冷式ヘッドによってご希望の形状を成形します。
造形された「グリーン体」はその後、脱脂・焼結プロセスを経て有機物の除去を行い、ファインセラミックスとなります。
また「グリーン体」は、加熱脱脂前にアセトン浸漬による溶媒脱脂を行う事で、トータルの熱処理工程を早めることができます。
工業用セラミックスや金属の試作品の造形として使用されているMATプリンタには、直接押出方式である「ペレット押出式ヘッド」が使用可能となります。これにより、材料コストの削減、水系溶媒による脱脂工程、リサイクル性の向上など、様々な利点をもたらします。
「ロボキャスティング」は、お客様のオリジナル材料などをノズルから押し出して積層するものです。この技術では、フィラメントやペレットの代わりに、スラリーやペーストを使用するため、迅速かつ簡単に材料の調製が可能になります。スラリー材料は柔軟に選択し調合できます。
M.A.T.では1液型および2液型の両方のロボキャスト用ヘッドが提供可能です。
本機は、ペレットヘッドに加え、CNCフライス工具を搭載できます。これにより、成形体の表面仕上げと機械的特性が向上します。
同装置上で成形体の加工ができることで、クランプや固定具が不要になり、焼結部品の加工に伴うコストと時間も削減することができます。加工は、造形後に行うことも、造形と同時に行うこともできます。以下の動画では、5層造形後にグリーン加工する工程を繰り返しながら成形体を製作しています。
型式 | |
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造形方式 | 材料押出造形 |
本体寸法 | 660(W)mm x 610(D)mm x 630(H)mm |
印刷可能範囲 | 200(W)mm × 200(D)mm × 200(H)mm |
重量 | 約60kg *仕様による |
電源 | 230V, 16A, 50Hz |
駆動モーター | ステッピングモーター |
プリンタチャンバー | 60℃以下 |
フィラメントチャンバー | 50℃以下 |
標準材料(セラミックス) | 炭化ケイ素 (SiC)、アルミナ(Al2O3)、ジルコニア (ZrO2) |
標準材料(金属) | チタン (Ti6Al4V)、ステンレス (316L & 17-4PH)、銅 |
※仕様は予告なく変更されることがあります。