大きなセラミックスを作るのはとても難しく、以前は失敗の連続でした。
一般的な工業用のセラミックス部品サイズは大きなものでも1メートル程度。
それより大きなサイズは作ることが難しくなってきます。
様々な工夫をし、今では4メートルもあるセラミックスを作ることができます。
乾燥や焼き固める時に均一に乾燥しなかったり、熱が伝わらなかったりすると、差ができてしまい割れてしまう原因になります。大きくなればなるほど温度差などができやすくなり、難易度が上がっていきます。
そして、焼き固めた後も必要な形に加工しなければそれを活かすことができません。
金属とは違い、少しでも加工に失敗したらそのセラミックスはもう使えません。
そのため常に慎重に、繊細に、求められる条件通りに精密に加工します。
私たちには大型のセラミックスを作り、そして精密に加工するノウハウがあります。
例えば、4メートルの長さのセラミックスはゆがみがなく極めて真っすぐに加工することができます。(真直度と言います。)
どのくらいゆがみが小さいかと言うと、もし4000mの長さの加工したセラミックスの棒を富士山よりも高い所まで真っすぐのばしても、麓から先端までの歪み量は理論上たったの1mmという意味です。そのように加工した超高精度のセラミックスは、機械の動作精度が正しく動いているか測るための基準として使われています。
加工機では作れない形も、最新のセラミックス3Dプリンタを使えば実現できます。 セラミックスメーカーとして、新しい技術をいち早く導入し、セラミックス3Dプリンタの装置普及と技術開発にも取り組んでいます。
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